今回インタビューにご協力いただける古川明美さんは、チタン製パーシャルデンチャー(一部分の入れ歯)を装着した患者さんです。

インプラントにしようか悩んだ末に入れ歯を選んだその理由は!?

【古川さん】

Q:吉田歯科医院への来院理由は知人の紹介とうかがいましたが、吉田歯科医院へ来院するまでに何軒くらいの歯科医院に通われたのでしょうか。

今まで3軒の医院に通院していました。その間およそ10年、実はインプラントも考えており悩んで葛藤していました。それは、インプラントなら「迷わず思いきり噛める」と勧められた知人からの一言がきっかけでした。身近な人の意見だけあって心が揺らぎましたが、結局踏み切れませんでした。

Q:その理由を教えてください。

最もつらく思えたのはインプラント手術の際に、口を空けている時間が長いことです。また金属を身体のアゴに埋めることについても疑問でした。

Q:現在インプラントは完成された治療法ですが、不具合があった時には入れ歯はすぐに取り外せますが、インプラントはそうはいきません。また高齢になり遠方から来れなくなったりすると、別の歯科医師への引き継ぎが必要になります。インプラントは入れ歯の様に構造が単純でないために対応できる歯科医師がいないと引き継ぎができない事もあります。介護施設への入居を考慮した場合インプラントのメインテナンスのことを考えると入居をためらうケースもあるようです。

実際にインプラントを埋入した知人によると、日々の手入れに相当時間を費やすうえ、強く噛みすぎるとアゴの骨がギシギシと鳴り、力加減が難しいと言っていました。私の不安も同じで施設へ入居し自分で手入れが出来なくなった場合、インプラント本来の機能が維持できず周囲の歯に対して悪い影響を与えるのではないかという点です。

このようなこと考えてインプラントより入れ歯の方に魅力を感じました。またブリッジを経験した身として入れ歯の場合、そのまま外して磨ける点や周囲の歯に負荷がかからない点も気に入っています。

【吉田先生】

Q:吉田先生は補綴(入れ歯・被せ物)を得意とする歯科医師が多く存在した世代です。一方で現在30~40代の歯科医師は補綴を苦手としているといわれています。なぜ、吉田先生は長年にわたり入れ歯にこだわりをもたれているのでしょうか。

私は歯科大学生時代から入れ歯に興味がありました。当時から入れ歯作製では評価の高い歯科技工所(日本デンタル)とは、40年前から現在まで入れ歯作製していただいています。通常ですと歯科技工所は流れ作業で入れ歯を作製しますが、日本デンタルでは一人の技工士が制作工程を管理しています。当院では担当者との連携を密に取っているため「適合性・審美性・利便性」を満たしたオーダーメード入れ歯の提供が可能なのです。

【古川さん】

Q:吉田先生の作製したチタン製の入れ歯の具合はいかがでしょうか。

ものすごくよく適合していて調整することなく1回でピタっと収まりました。吉田先生に診てもらう以前の入れ歯はガタガタしてすぐに外れるため、大好物のナンが食べられずにとてもショックでした。次第に知人とランチに行ってもメニューの選択肢が少なくなり、噛みづらく、飲み込む時が大変でした。入れ歯がはずれかかると相手に気づかれない様に下を向いて直さなければならなくなり、ひやひやした経験もあります。

【吉田先生】

Q:それでは食事中でも入れ直したりすることはなくなりましたか。

【古川さん】

外れることも食べられないものもなくなりました。大好物のナンも問題なく食べており入れ歯のイメージが、チタン製入れ歯にしてから変わりました。私はこの場で「入れ歯のイメージが変わるということ」を本当に皆さんにお伝えしたいです

【吉田先生】

チタン製入れ歯のバネは柔軟性があるので、装着するとグラつく歯も固定され、日常生活を支障なく過ごすことが可能です。チタン製の入れ歯は再生利用が可能なためにお口の中の状況が変わった時も新たに入れ歯を作成することがありません。ですから、当院の患者さんは複数の入れ歯を所持する方が少ないのです。

チタンは軽く弾力性が高く、着脱がスムーズです。また大きな口を開けても入れ歯は外れませんし、グラついた歯に負担をかけない金属ですので安心してご利用いただけます。

実際チタン製入れ歯を取り入れますと、インプラントと同じような機能性を得ることができますので、患者さんからも「おもちが食べられるようになった」「大きな声を出しても外れない」等喜ばれています。

【古川さん】

私もその点が気に入りました。またチタン製入れ歯を最初に見た時はこんなにも「軽い・薄い」と驚いたうえ装着していることを忘れる程でした。しかも着脱は容易で今までの困難さが嘘ようです。

【吉田先生】

チタン製の入れ歯を作るには、オーダーメイドトレーで精密な型取りをします。

【古川さん】

本当に凄かったですよ、何度も型採りして。他の医院では基本1回位ですよね。大変でしたが、お陰様で完成後は1度でピタッと装着できて適合度の高さを実感しました。

【吉田先生】

Q:洋服で言えば採寸に狂いがないということですよね。また吉田先生が技工士に技工物を依頼する際、印象以外で気を付けている点はございますか。

チタンのバネは前から見て目立たないデザインのものを選んでいます。

前歯の形は8種類、色は6色の中から選んでその人の顔の色形、年齢、職業等により変えています。

Q:奥歯の色はあまり気にならない方もいるとは思うのですが、吉田先生はこだわりを持って選んでいるのですね。

そうですね。患者さんの中にはそこまで気にしていない方もいらっしゃるとは思うのですが、奥歯は3色の中から選んでいます。

【古川さん】

Q:やはり女性の場合は審美性も気になりますか。

そうですね。やはり人目の付くところに金属やバネは入れたくないです。

Q:デリケートな質問かもしれませんが、普段女性同士で入れ歯について話すこともあるのですか。

全く気にすることなく「私は歯が何本無い」ですとか「今度インプラントを入れる」等話題の中心になっています。歯で苦労している友人達も多いので、情報交換の場として入れ歯を外して見せることもあります。私も最初は驚きましたが、このチタン式入れ歯は軽く薄いうえ、これぞ入れ歯という見た目ではないため「格好いいね」「これが入れ歯?」と友人達も驚いていました。

インプラントにしなくて本当によかったと思っています

【吉田先生】

Q:古川さんの年代で入れ歯の方って結構いらっしゃいますか。

まだ総入れ歯はいませんが部分入れ歯は多いですね。

Q:それではインプラントはどうですか。

ものすごく多いです。

【古川さん】

Q:吉田先生のように審美性・適合性を兼ね備えた入れ歯・差し歯を作製できる人は稀ですから、通常は技術面を考慮してより早く簡単なインプラントを勧める歯科医師が多いのも事実です。また、保険と自費の入れ歯では費用が異なりますが、やはり値段相応の快適さと価値はありますか。

私にとって快適さは大きなポイントで金額以上の価値を実感しています。保険の入れ歯を否定する訳ではありませんが、一回で自分に適合する入れ歯に出会えるという面で大変満足しています。

Q:古川さんのご年齢を考えると、少なくともあと30年は使えますので1年あたり1万円位ですよね。

もちろんそういった経済面も考慮しました。保険で何度も作り直すよりも自費で思い切って作った方が費用の負担も少なくなる可能性もありますよね。私は歯で苦労してきましたのでこのために貯金をしていました。やはりそうなると失敗はしたくないので、1度できちんと適合したいという気持ちが強く、自然と自費の選択をしていました。いかに快適に長く使うかという価値観が金額を上回りました。

【吉田先生】

命を支えることは、食べる事です。

しっかり噛んで、食べる事で健康を守り、免疫力が高まります。最初から良い方法で治療しておけば長期に使え、費用と治療時間の節約になります。

【吉田先生】

Q:インプラントと入れ歯の最大の違いは身体の変化に対応しやすいか否かです。対応しやすい方は入れ歯ですが、インプラント含め一生同じものを使うというのは簡単ではないと思います。それは身体が変化するからです。そうなった場合に合わせやすいのが入れ歯なんですね。

そうですね。インプラントは身体に埋めてしまうので取り外すしかないんです。外す際もアゴの骨に負担がかかりますので、入れる前にはその点も考慮する必要があります。

【古川さん】

Q:メインテナンスは入れ歯・インプラントに関わらず、それらを長く愛用するために欠かせませんが、当初入れ歯のメインテナンスとお聞きして不思議に思いませんでしたか。

不思議というよりもバイ菌が付着しないよう長持ちさせるためには必要なことだと思いました。予め先生からも「なるべく入れ歯の形を変えないで長く使用するにはメインテナンスは必須」とお聞きしていたので、自然と受け入れていました。

吉田先生の一生懸命さに毎回感動させられます。特に型取りの際はこちらが「もういいですOK」と思っても納得されるまで何度も繰り返し、本当に関心いたします。食事が楽しくなり、人生が楽しくなりました。

【吉田先生】

喜んでいただけて、本当に良かったです。常に根底にあるのは患者さんに満足してもらえるものを作りたいという思いです。その結果、患者さんの喜ぶ顔を見ると、歯科医師をやっていて本当に良かったという気持ちが溢れてきます。その時が私にとって一番幸せな時間ですね。