巻口さん

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Question

吉田先生のところに来院されたきっかけはどのような事だったのでしょうか?

巻口

当時訪れました歯科医院で歯槽膿漏のためグラグラしていた歯を抜いてバネ式の入れ歯入れると言われて、とても抵抗感がありました。

吉田

保険の入れ歯ではそういったケースも考えられますが、当院のドイツ式入れ歯ですと、グラグラしている歯を残して、もし悪くなって抜歯する場合でも入れ歯を作り替えなくて修理するだけで済みます。ですから、患者さんがご自身の歯を残す事を希望すればできるだけ自分の歯は残せるわけです 。

Question

なるほど。当時、歯の保存処置の時はなにか特別なことはなさったのでしょうか。

吉田

特別な機材は必要ありません。スケーリングに始まる歯周治療をして、歯周病菌の棲み家になる歯石や歯垢を排除することで、グラグラの歯を残すようにしていました。しかし、当時はレーザーなどなかったのでやはり難しかったですね。

Question

今でこそ歯を残す治療は常識になりつつありますが、当時入れ歯の患者さんにそこまで考える歯科医は珍しいですね。

吉田

そうですね、ブリッジにしてしまうと、患者さんが歯間ブラシなどを使ってメンテナンスをするのが大変でしょう。ドイツ式入れ歯ですと、周り全部が歯ブラシで磨けるので、少しぐらいグラグラな歯でもメンテナンスが良ければ残すことができるのですよ。

Question

入れ歯の患者さんがメンテナンスに精を出すことは、素晴らしいですね。 ところで気になるのは治療費ですが・・・。

巻口

前の歯科医院では保険でしたので、治療費は高くはありませんでした。しかし、歯を全部抜かれてしまう恐怖を考えると、治療費の問題はたいしたことで はありません。最初から、吉田先生からドイツ式入れ歯は保険診療ではないので相応の治療費がかかる旨を聞いていましたので。

Question

それにしても費用的に高い?

巻口

最初聞いた時は、少しびっくりしたんですよ(笑)。しかし、使ってみるとそんな思いはすぐに消えました。さらに年数が経つ程、安いと思えるようになってきました。

つかうほど価値を感じる入れ歯です

巻口

私は歯槽膿漏がひどかったので入れ歯を覚悟していましたが、吉田先生が装着感が良く手入れしやすく自分の歯と思える入れ歯を提案してくださり、大げさに聞こえるかも知れませんが、人生が変わりましたね。

Question

吉田先生は当時、補綴を得意とする先生としては、非常に希有な存在だったのではないですか。当時から歯周病などを気になさって入れ歯の構造設計をしていらしたのですか?

吉田

以前から歯周病も関心がありました。まずは残す、残らなかった時の2次処置として補綴があるわけですから。最初に入れ歯ありきではありません。 ですから、当院には歯科衛生士が3人で活躍してもらっています。

Question

なるほど、吉田先生の考えは現在の先端を行っている歯科医と当時から同じですね。今でも、歯を抜いて作った方が早いという歯科医は多いですが。・・・ところで実際にドイツ式入れ歯を入れてみて、どうですか使い心地は。

巻口

もう、違和感も全然なく自分の歯とまったく一緒です。

Question

私が入れ歯をしているわけではないので使用感はわかりませんが、見た目、審美性がすごくいいですね。女性ですからすごく気になりますよね

巻口

ええ、気になりますが、私はもう吉田先生がいいとおっしゃる物はなんでもいいと思うので、お任せしてしまっています。

吉田

私は審美性には昔から関心がありました。

巻口

ある時、歯学部の先生が知り合いのお店を手伝って欲しいとの事で、手伝いに行っていたんですよ。そこに歯学部の先生や学生さんが来られて、義歯の話をして いて、「私はレバー式の取り外しができる入れ歯をやっているのよ」って言うと、「えー!ホントー!?」本物見たことないんだよって歯学部の先生がおっしゃるので外して見せたら、「うわー!すごい」って、「それどこでやったの?」って、見たことないって大騒ぎでした。

Question

審美性もさることながら、同業の歯科医からも評価される機能性と言うわけですね。

巻口

ですから、当時から高価と思いましたけれど、今考えると、安い買い物でした。吉田先生に賭けて良かったです。宝石なんかいらない。「私の財産はこの入れ歯です」って感じです(笑)

入れ歯は生き物、メンテナンスをしてこそ活きる

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Question

使い勝手が良いのでしょうが、お手入れはどうなさっているのでしょうか?

巻口

メンテナンスは伺っています。入れ歯のお手入れというよりは、歯槽膿漏の予防と思い、通院しています。毎回、悪い所は先生がレーザーでの歯周治療を行ってくださるので、快適に入れ歯が使えています。

吉田

巻口さんは、この入れ歯は自分の歯のようなので、硬いものでも何でも噛んじゃうんですよ。以前のバネ方式の入れ歯だと、鳥の軟骨なんか硬くて噛めなかったんだけど、なんでも噛めるようになると入れ歯も壊れちゃう(笑)

Question

すばらしいですね。吉田先生がすばらしいと思うのは、作りっぱなしではなくて維持する事を患者さんと一緒にやり続ける事です。他の多くの歯科医院ですと、入れ歯が壊れたら患者さんが戻って来るというのが通常のパターンなのですけれど。

巻口

今は3ヶ月毎ですけれど、以前は2ヶ月に1回くらいメンテナンスに来ていました。状況が良くないと月に1回。その時の歯茎の状態に合わせて20年以上先生に伴走してもらっています。

吉田

入れ歯は生き物と同じですから、入れ歯と接触する歯茎の状態が良くなくては活躍してくれません。

Question

巻口さんは、入れ歯は吉田先生のものしか経験がないのですよね。

巻口

そうです。初めに仮歯を作っていただいたんですけど、ぴったりだったので「先生、もうこの歯でいいです」って何回か申したことがあります。 そうしたら先生が「これは長くても1年は持たないのですよ」っておっしゃるので・・・。でも本当に仮歯もぴったり入ってすばらしいです。

Question

吉田先生くらい入れ歯の名人になるとインプラントは必要ないですね。

吉田

インプラントの創世記のころの京セラのサファイアインプラントから始まりITI(アイティーアイ)インプラントをやっていますけれどね。インプラントを土台にして上部構造はドイツ式入れ歯かブリッジにしています。全身のリスクの高い患者さんには必要ないですね。

巻口

私も体調を崩して入院した時は、吉田先生の入れ歯のありがたみをつくづく感じました。

Question

インプラントですと患者さんが自分で外せないものが多いですものね。その点からも吉田先生の入れ歯(ドイツ式入れ歯)はいいなと思います。コウヌスデンチャーも同じ原理ですけれど・・・

吉田

コウヌスデンチャーは茶筒とそのフタの原理ですけれど、私もドイツ式入れ歯の前は行っていましたが、強く噛み込んでしまうと、私でも外せないときがよくありました。 ましてや患者さんには大変な負担です。それで取れないから患者さんがそのまま1ヶ月か2ヶ月過ごしちゃうとお口の中の汚れがすごいんですよ。その結果、歯 周病になったり虫歯になったりします。

Question

吉田歯科は特別な医院です。衛生士さんが20年以上前にメンテナンスを勧めていたなんてあまりないケースです。当時は衛生士の仕事というと、だいたい介助業務ですよね。

巻口

入れ歯の私にも、衛生士さんが丁寧に歯磨きの仕方を指導していただきました。ようやく今、「綺麗に磨かれていらっしゃいますよ」と言っていただけるようになりました (笑)。以前は、汚れが付いていますって言われ続けて、丁寧に何度も優しく教えていただきました。とても優しいので続けられました。

吉田

ドイツ式入れ歯にする意味は、メンテナンスがしやすくすることが第一ですからね。冒頭申し上げたように、入れ歯ありきではありません。生まれ持った歯をなるべく残すことが大切です。

巻口

吉田先生には「感謝!感謝!」です。もしかしたら私の宝物は吉田先生だったのかしら?!(笑)